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セッケンのあるくらし

軟水での石けん洗濯(実践編)


軟水での洗濯の場合、硬度の影響から解放されます。 硬度の影響というものがどれぐらい大きなものなのか、軟水ユーザーの人であれば十分にご存知かと思いますが(^^; 洗いの段階で硬度に左右されない為、投入する粉石けんの量がそもそも違います。 「再汚染」が心配だと思う方は、一回目の濯ぎの段階で炭酸塩を大さじ1杯弱程度入れましょう。(ただし、酸性石けんはどうも殆ど発生しないんでは? という話もあります。 PHが炭酸塩無添加でもアルカリ性を示す為です。) 硬度漏れが若干起こっている場合にも有効です。(これは酸性石けんとは無関係で効果がある模様。 ただし、投入のしすぎは洗濯物を傷めます。) 二回目の濯ぎから水道水に変えたとしても、水道水で洗濯する程石けんカスが出る筈がありません。(投入する粉石けんの量がそもそも違う。) ポイントは脱水。 特に洗い→濯ぎ、濯ぎ→濯ぎの脱水時間は短い機種が多いので注意してね。



1. 使用する粉石けんの量

粉石けんの量は、規定量より少なめで大丈夫。

45リットルの水量でも、30リットルに対する規定量分の粉石けの投入で十分に洗う事が出来ます。 私がレポートしてる粉石けんに限りますが、どの粉石けんも30cc〜40ccで十分に事足ります。 炭酸塩無添加の石けんを使用する場合は、炭酸塩を事前に(汚れ度合いに応じて)大さじ二杯〜三杯入れてね。 炭酸塩を大さじ1杯加えることで、粉石けんを30ccのままで洗う方法でも十分にいけますよ(^^; 炭酸塩が好きでない人は、粉石けんの使用量は規定量辺りからはじめて減らしていってください。 規定量よりは少なくて済む筈です。
2. 粉石けんを溶かす&洗いの段階

やっぱりお勧めは温水です。(残り湯推奨)

せめて溶かす段階では温水を使いたいものです(・・; 残り湯を使用しない派の人は事前に粉石けんを溶かしてから使いましょう。 余りに水量が少ないとトロトロ石けんになっしまったりするので、二回に分ける方が無難かも。 きっちりと溶かしておけば、軟水の場合は特に難しいことなく冷水でもお洗濯が出来ます。 事前に溶かすのも面倒だ! という豪気な方は、融点の低い粉石けんを使いましょう。 パーム系の粉石けんはその場合は使ってはいけません(・・;

基本は低水位攪拌。(水道水での洗濯と同じ)

ただし、融点の低い、一般に溶けやすいと言われる粉石けんは高水位でも余裕で溶けます。 が、パーム油がメインの粉石けんを利用する際は基本を忘れないこと。 >手抜きするとダマになってかなりの確率で溶け残ります・・・。

攪拌時、洗濯機が上から水をかけるタイプの洗濯機(ナショナルのW滝洗いのような機種)は、泡を混ぜ返してくれるので便利です。 そうではないただ回転するだけの洗濯機の場合はホースの先などで泡を一度潰すようにして水面を荒らしてやると、泡の上についた溶け残りまできっちりと溶かしこむ事が出来ます。

水量を増やして、洗濯物を投入(私は10分程度)

低水位攪拌&ホース(手)で混ぜ混ぜをしながら水位をあげていって、洗濯物を投入します。 水道水程浴比に対してシビアになる必要はありませんが、やはり洗濯物が泳ぐ程度の量に留めたいものです。 洗いの段階ではなんとかなっても、濯ぎの段階で絡んでると良くないからね(^^; 洗いの時間は私の場合は10分程度。

余りにどぎつい汚れ物の洗濯を行う時は、さすがに温水&パーム系の粉石けんでの洗濯をお勧めします。 浴比(洗濯物の投入量)にも気をつかってね。 パーム系の粉石けんがないよ、という場合は炭酸塩を追加投入。 炭酸塩+温水でプレ洗濯してあれば、漬け置きって手もあります。(プレ洗濯は温水+炭酸塩で。 水だけでもザックリとであれば汚れは落ちるものです。)

再汚染の心配ですが、軟水で実験した分にはデロデロの汚れ物でなければ漬け置き後も洗浄力は十分にありました。 ポイントはデロデロでない、という事かな? デロデロだと再汚染するかもしれないので、そういった意味でプレ洗濯が重要なのです(・・; 
2'. 洗っている途中で、泡消えが起こった場合。

水面を荒らして洗浄力チェック。

洗っている途中で、攪拌力の弱い洗濯機の場合は特に「泡消え」が起こります。 石けんは汚れと反応して洗浄力を失い、その結果「泡消え」が起こるんですが、粉石けんの種類や攪拌力の弱い洗濯機を使用している場合、まだ洗浄力が残っているのに「泡消え」が起こる場合が多々あります。 丁度いい例が、低水位攪拌をして粉石けんを溶かし込み、その段階ではアワアワになったのに高水位にしたら泡が消えたケースです。 こういった場合のチェック方法は、ホースの先や手で水面をパシャパシャと荒らして、水面が泡立つかどうかをチェックしましょう。 泡立つようであれば、洗浄力は残っているので粉石けんの追加投入は不要です。 洗濯物の汚れは心配しなくても落ちますし、再汚染される事もありません。 軟水の場合は金属石けんの心配はないので、この辺は神経質にならなくても大丈夫です。

洗浄力とは無関係に、泡消えが起こりやすい場合は以下の通りです。 >「攪拌力の弱い洗濯機を使用している。」 「融点の低い、一般に溶け易いといわれる大豆油や米ぬか油を使った粉石けんを利用している。(パーム油や牛脂が使用されていない)
3. 洗い→一回目の濯ぎの脱水は長めに。

手動で脱水を長めに設定。

洗濯の全ての行程を軟水で行うつもりの人には無関係かもしれませんが、二度目の濯ぎは水道水でしよう、という人には大切なポイントになります。 「再汚染」を防止の一つの手段でもあります。

一般の洗濯機は、殆どが「洗い→濯ぎ」の間の脱水時間は短くものです。 使い終わった石けん液は再汚染の元になるので脱水は長めに。 (硬度漏れしている場合は、石けんカス発生の元でもある。)
4. 一回目の濯ぎ。

「再汚染」防止で炭酸塩を大さじ1弱。

炭酸塩が元々含まれている粉石けんの場合は再汚染されない、と言われていますが、気になる人にはお勧め。(炭酸塩無添加の粉石けんであっても、軟水を使用している場合は一回目の濯ぎの水のPHはアルカリ性だ、との報告がありました。よって、炭酸塩を投入する場合でも量は減らした方がいいです濯ぎの時間は5〜6分。 全自動で行う濯ぎは案外時間が短く、勿体無いです(^^; 一回目の濯ぎでキッチリとまわして、二回目の濯ぎでケリをつけましょう。 また、攪拌力の弱い洗濯機を使用。) 私は水道水時代から一回目の濯ぎには炭酸塩や重曹(ステンレス鍋で煮溶かして使う。アルミ鍋不可)を加えて濯ぎを行っています。 硬度漏れを起こしていて、この時点で微かな石けんカスが発生した場合の対処策にもなります。

している人は自己責任になりますが、洗濯槽に手を突っ込んで洗濯物をかきまわしてやるとよく濯げます。(攪拌力の強い洗濯機では絶対にやらない。)
5. 一回目の濯ぎ→二回目の濯ぎの脱水は出来れば長めに。

(出来れば)手動で脱水を長めに設定。

洗いの後の脱水程厳密ではありませんが、行程に挟まれる脱水は長めに行うのがベストです。 二回目の濯ぎは、水道水でも大丈夫。 ここからは全自動でやらせちゃいましょう。 軟水使用の場合、石けん投入量が多かったりしなければ、この時点で水はほぼ透明になっていると思います。 攪拌力の弱い洗濯機を使用している人は、やっぱり自己責任で洗濯層に手を入れてガッガと混ぜてね(^^; 何回も書きますが、攪拌力の強い洗濯機では絶対にしないこと。 弱い洗濯機の人も自己責任でお願いします。
6. 最後の脱水→干します。

脱水が終わったらすぐに干す。

脱水は洗濯機にお任せです。 後は、脱水が終わったらすぐに干すだけ(゚-゚;) >匂い対策です。 軟水で洗った場合も、長時間放置したら臭くなるのはあたりまえ(^^; 色柄物のチェックをしてみましょう。 石けんカスは衣類に付着していましたか?




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