「炭酸塩 > セスキ > 重曹」
上記は助剤のアルカリ度の強さを表しています。 炭酸塩は石けん洗濯の洗いの時に投入すると「残っている石けん液の洗浄力を高める」役割をしたり、出来てしまった石けんカスを防ぐ働きをします。 この働きをセスキに求めようとするとコストが高くつきますし、重曹に求めようとするとアルカリ度が足りません。
じゃあ、全種類の助剤を所持していないといけないのか? というと、そんなことはありません。 重曹が一つあれば、取り合えずのお試しレベルのことは出来るんです。
1. 重曹を炭酸塩にしてみよう。
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- 重曹の重量の約6割が炭酸塩になります。
セスキも重曹も、水に溶かして加熱するとCO2が発生して炭酸塩になります。
2NaHCO3 | → | Na2CO3 | + | H2O | + | CO2 |
重曹 | → | 炭酸塩 | + | 水 | + | 二酸化炭素 |
火にかけて急激に反応を進めてもそうなりますし、室温の高い所に置いておいても勝手に反応が進んでいくようです。 洗濯機の冷水にそのまま放り込んでも中々溶けないだけでなく、アルカリ度としても頼りない重曹ですが、一工夫で炭酸塩にすることが可能です。
※ セスキも同じことをしたら炭酸塩になりますが、コスト的に勿体無いので割愛します。
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2. 鍋はステンレスかホーロー鍋を使用。
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- アルカリに弱いアルミ鍋は使わない。
重曹を水に溶かして火にかけます。 鍋はステンレスかホーローを使用します。 大体50gで30g分の炭酸塩を作ることが出来ます。 ザッと大さじ二杯分です。 重曹は水に溶けにくい性質がありますが、火にかけてカチャカチャしていると簡単に溶けます。
水分を少し煮詰めてあげたら、重曹は炭酸塩に変化しています。 粗熱をとって、ペットボトルに移し変えてやれば毎回重曹を溶かす手間が省けると思いますが、くれぐれも誤飲には注意してください。
ただし、硬度50以上の地域では水温が下がった後に炭酸カルシウムが出てくることがあるので(白い塊が出る模様です。 恐らく炭酸カルシウムじゃないかなあ〜) その地域に該当する人は、溶かしおきをしない方がいいかもしれません。
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